2009.04.27 Monday
普及進まず、無料提供のマイクロチップ 迷い犬防止へ県獣医師会
下野新聞(4月27日 05:00)
迷い犬を防ごうと県獣医師会(岩上一紘会長)が昨年六月から取り組む「マイクロチップ登録促進事業」で、昨年度チップを装着した犬は二百三十三匹にとどまり、目標とした千匹を大きく下回ったことが26日までに分かった。同会は本年度も継続して事業を展開するほか、子犬の譲渡会を開く県に対し、四月からチップの無料提供を始めた。
同事業はチップ本体と登録料、技術料を合わせ五千円ほどかかる装着費のうち、三千円を同会が負担する。飼い主は二千円で犬にチップを埋め込むことができる。
初年度は千匹分、五百万円の予算を計上。県内百五十三カ所の動物病院で受け付けたが、申し込みは目標の二割だった。岩上会長は「本県は地震などの大災害が少ないため、チップの必要性を認識する飼い主が少ないのでは」と推測する。
普及拡大を目指し、本年度は県動物愛護指導センターに百五十匹分のチップ本体を提供。定期的に一般譲渡する子犬に装着してもらうことにした。また県内郵便局に啓発ポスターを掲示するなど、広報活動にも力を入れる予定で、「チップの安全性や有効性を訴えたい」(岩上会長)としている。
県内では三月末現在で、犬二千二百三十五匹、猫二百二十五匹がチップを装着し、日本獣医師会などで組織する「動物ID普及推進会議(AIPO)」のデータベースに登録している。しかし、狂犬病予防法に基づく県内の犬の登録数は約十一万八千匹に上り、チップ装着率は2%に満たないのが現状。
全国では犬猫など約二十一万七千匹がチップを埋め込んでいる。
迷い犬を防ごうと県獣医師会(岩上一紘会長)が昨年六月から取り組む「マイクロチップ登録促進事業」で、昨年度チップを装着した犬は二百三十三匹にとどまり、目標とした千匹を大きく下回ったことが26日までに分かった。同会は本年度も継続して事業を展開するほか、子犬の譲渡会を開く県に対し、四月からチップの無料提供を始めた。
同事業はチップ本体と登録料、技術料を合わせ五千円ほどかかる装着費のうち、三千円を同会が負担する。飼い主は二千円で犬にチップを埋め込むことができる。
初年度は千匹分、五百万円の予算を計上。県内百五十三カ所の動物病院で受け付けたが、申し込みは目標の二割だった。岩上会長は「本県は地震などの大災害が少ないため、チップの必要性を認識する飼い主が少ないのでは」と推測する。
普及拡大を目指し、本年度は県動物愛護指導センターに百五十匹分のチップ本体を提供。定期的に一般譲渡する子犬に装着してもらうことにした。また県内郵便局に啓発ポスターを掲示するなど、広報活動にも力を入れる予定で、「チップの安全性や有効性を訴えたい」(岩上会長)としている。
県内では三月末現在で、犬二千二百三十五匹、猫二百二十五匹がチップを装着し、日本獣医師会などで組織する「動物ID普及推進会議(AIPO)」のデータベースに登録している。しかし、狂犬病予防法に基づく県内の犬の登録数は約十一万八千匹に上り、チップ装着率は2%に満たないのが現状。
全国では犬猫など約二十一万七千匹がチップを埋め込んでいる。